2026.10.21想感力

想感力は「感じる」から始まる ── 五感は情報の入口

「五感は情報を入れるもの。プロフェッショナルのスキルは、五感から情報が入らないと発揮できない」

これは、想感力(そうかんりょく)という言葉が生まれる前、5つの力を何と呼ぶかを話し合っていたときに、私が最初に確かめたことです。

想感力は「想う」と「感じる」を一語にした造語です。この記事では、そのうちの「感じる」、つまり五感の話を書きます。

言葉だけに反応しない

相手が話してくれた言葉は、大切な情報です。けれど、それだけがすべてではありません。

表情、声のトーン、姿勢、その場の空気感。言葉にならないところにも、相手の状態や願いは表れています。私たちが洞察力を「言葉にならないものを感じ取る力」と定義しているのは、そのためです。

言葉だけに反応するのではなく、相手の全体を観て、何が起きているのかを察する。それが、想感力の入口になります。

5つの力は、受け取った情報から動き出す

想感力を支える5つの力を、あらためて並べてみます。

  • 洞察力(感じる) ── 表情、声のトーン、姿勢、空気感から、言葉にならないものを感じ取る
  • 傾聴力(聴く) ── 評価せず、遮らず、まるごと受け止める。沈黙も大切な情報として扱う
  • 展開力(広げる) ── 相手の話や状態から、新しい可能性や選択肢を広げる
  • 関心力(想う) ── その人の生活、価値観、夢にまで関心を持ち続ける
  • 表現力(伝える) ── 相手の状態に合わせて、タイミング、言葉選び、声のトーンを調整する

こうして見ると、どの力も、相手から何かを受け取ることを前提にしています。話を聴くにも、可能性を広げるにも、届く言葉を選ぶにも、まず相手の状態を受け取っていなければ始まりません。

「五感から情報が入らないと発揮できない」というのは、このことです。

入口は五感、核は「想う」

想感力という言葉は、「想う」と「感じる」を組み合わせています。私たちは、感じるを「五感の入口」、想うを「関心の核」と位置づけています。

五感が開いていても、相手に関心がなければ、受け取ったものは素通りしてしまいます。反対に、どれだけ相手を想っていても、受け取る力がなければ、その想いは相手の本当の願いに届きません。入口と核、そのふたつが揃って、はじめて想感力になります。

成長すると、受け取れるものが変わる

私たちは、5つの力それぞれにレベル1から10までの成長段階を定めています。

たとえば洞察力のはじめの段階は、「言葉のみに反応」している状態です。それが成長していくと、空間全体の空気を捉え、沈黙を大切にできるようになっていきます。

同じ時間を相手と過ごしていても、受け取れるものの幅は人によって違います。そして、その幅は才能で決まるのではなく、意識して育てていけるものだと考えています。

言葉にならない想いを、汲み取れるのは人

これから、AIが多くの仕事を担う時代になります。知識・技術・経験は、持っていて当たり前になっていくでしょう。

それでも、言葉にならない想いを汲み取れるのは人だけです。目の前の人を五感で感じ取り、本気でその人の幸せを想う。私たちは、そこから始まるプロフェッショナルを育てていきます。

幸せをカタチにするプロフェッショナルを、いっしょに育てていきませんか。
採用・協業・講座のご相談は、お問い合わせからどうぞ。

← ブログ一覧へ戻る